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論文

中性子捕捉療法のための線量評価システム、JCDSの開発

熊田 博明; 山本 和喜; 松村 明*; 中川 義信*

放射線, 31(4), p.287 - 297, 2005/10

原研JRR-4で実施されているホウ素中性子捕捉療法(BNCT)に対し、患者に付与される線量を数値シミュレーションによって評価するBNCT線量評価システム、JCDSを開発した。JCDSは、患者の医療画像データをもとに頭部3次元モデルを作成し、このモデルを5mmボクセルと10mmボクセルに分割したマルチボクセルモデルに変換し、中性子,光子輸送モンテカルロコード,MCNPを使って線量分布計算を実行するシステムである。円筒水ファントム実験をJCDSで模擬し、実験値とJCDSの計算値との比較による検証を行った結果から、BNCTの線量評価に対しJCDSが十分な評価性能を有していることを確認した。JCDSの実用化によって、JRR-4において熱外中性子ビームによるBNCTが平成15年度から開始された。本報告は、BNCTの線量評価に要求される基本事項をまとめるとともに、JCDSによる線量評価手法と検証結果について報告するものである。

論文

混合熱・熱外中性子を用いた悪性神経膠腫に対する中性子捕捉療法

松村 明*; 山本 哲哉*; 柴田 靖*; 中井 啓*; Zhang, T.*; 阿久津 博義*; 松下 明*; 安田 貢*; 高野 晋吾*; 能勢 忠男*; et al.

ポストシークエンス時代における脳腫瘍の研究と治療, p.427 - 435, 2002/07

新しく整備されたJRR-4号炉にて混合(熱・熱外)中性子を用いた術中中性子捕捉療法($$alpha$$粒子線治療)のphaseI/II臨床治験を行い、その有用性を検討し、さらに患者位置セッテイングシステムと線量評価システムの検証も行う。1999年10月よりJRR-4号炉にて混合中性子を用いてPhaseI/IIの臨床研究を開始した。対象は7例で悪性神経膠腫GradeIII)3例・神経膠芽腫(GradeIV)が4例の初発例で、治療対象は以前に放射線治療を受けていないもの,一側の脳半球に限局している,全身的な合併症や多重癌なし,年齢は18-70歳までとした。Follow up期間は2ヶ月から21ヶ月であり、平均(median生存期間は神経膠芽腫で15.7ヶ月でこれまでに1例が腫瘍の遠隔再発により死亡し、もう1例は脳以外の原因で15ヶ月目に死亡したが腫瘍再発はなかった。悪性神経膠腫は平均(median)生存期間 16.3ヶ月であり、3例中1例が脳以外の原因で死亡したが、残り2例は生存中で経過観察中である。神経膠芽腫は1年生存率が75%,悪性神経膠腫は1年生存率は100%で、全体としても1年以内の死亡は1例のみである。症例数も少なく、症例選択の問題もあり、他の成績と直接比較できないが、初期段階としては満足すべき成績と考えられる。今後さらに症例を増やして検討したい。なお、原研の本研究に対する協力は、臨床研究を補助する熱中性子及び血液中ホウ素濃度測定並びに物理線量評価,患者セッティングシステムについて行った。

論文

原子炉を用いた悪性脳腫瘍の治療; 中性子捕捉療法

松村 明*; 山本 哲哉*; 柴田 靖*; 能勢 忠男*; 山本 和喜; 熊田 博明; 鳥居 義也

日本原子力学会誌, 43(10), p.957 - 963, 2001/10

 被引用回数:2 パーセンタイル:19.6(Nuclear Science & Technology)

悪性脳腫瘍特に悪性神経膠腫・神経膠芽腫の治療成績は他の内臓癌と比べて極めて悪く、ここ10数年来あまり改善されていない。悪性神経膠腫に対する放射線治療は通常、X線や$$gamma$$線を用いて一定の延命効果が得られているが、治癒にまで持ち込むことは困難である。このため、局所に高線量を与える手法として、腫瘍細胞に選択的に取り込まれるホウ素薬剤の注入と中性子照射を組み合わせた中性子捕捉療法(BNCT)の研究が各国で行われており、わが国でも臨床研究が進められている。原研では平成9年度に行われたJRR-4の改造の際、医療照射のための照射場として中性子ビーム設備を設置するとともに、BNCT照射技術の開発を進めてきた。本稿では、BNCTの原理や歴史、臨床治療の経験とともに、今後の展望について述べる。

論文

原子炉による医療照射技術の展開

桜井 文雄

エネルギーフォーラム, 43(516), P. 137, 1997/12

医療照射BNCT(Boron Neutron Capture Therapy)には、$$gamma$$線及び速中性子の混入が少ない熱中性子照射場が不可欠である。このため、JRR-2に治療に必要な熱中性子を原子炉から取り出すための医療照射設備を開発整備し、対応してきた。しかし最近、より深部の脳腫瘍にも治療硬化をあげるとともに患者の内体的負担を軽減できる熱外中性子を用いる無開頭BNCTの研究が世界的に開始された。これに対応するため、JRR-4に熱中性子及び熱外中性子を利用できる医療照射設備を現在開発整備している。本報告では、この新しい医療照射設備について紹介する。

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